2023統合報告書

「価値を創造し続ける企業グループ」をめざす私たちの価値創造ストーリーです。
長期ビジョンに込めた想いや、価値創造への取り組みテーマ(マテリアリティ)を中心に、
事業活動を通じて社会課題の解決に取り組む当社グループの強みと独自性を解説します。

2023年3月31日終了年度(2023年8月公開)
SCROLL DOWN

東急不動産ホールディングス株式会社
代表取締役社長  西川 弘典

Letter to our stakeholders

誰もが自分らしく
輝ける未来に向けて、
グループ変革を
次のステージへ

東急不動産ホールディングス株式会社
代表取締役社長  西川 弘典

2023統合報告書 PDF版

全ページを収録したPDF(102ページ)です。
ダウンロードしてご覧ください。

2023年3月31日終了年度(2023年8月公開)

私たちのありたい姿

⻑期ビジョン「GROUP VISION 2030」の策定にあたり、
私たちがめざす「ありたい姿」を定義しました。

価値を創造し続ける企業グループへ

私たちは、事業活動を通じて社会課題を解決し、
ステークホルダーとともに、サステナブルな社会と成長をめざします。
魅力あふれる多彩なライフスタイルの創造を通じて、
誰もが自分らしく、いきいきと輝ける未来を実現します。

価値を創造し続ける
企業グループへ

私たちは、事業活動を通じて社会課題を解決し、ステークホルダーとともに、サステナブルな社会と成長をめざします。
魅力あふれる多彩なライフスタイルの創造を通じて、誰もが自分らしく、いきいきと輝ける未来を実現します。

私たちがめざす価値創造

2030年代の社会変化を⾒据え、バックキャスト発想で「個⼈」「社会」「環境」それぞれの実現したい姿を抽出し、
私たちがめざす価値創造を定義しています。

個人:心身ともに健やかで、自分らしい生き方や思いを実現できる状態 社会:イノベーションが創発され、可能性とつながりが感じられる状態 環境:人間社会が地球と共生・調和し、持続的に発展できる状態

価値創造プロセス

社会課題と向き合いながら独自性のあるビジネスモデルを創造し、
ステークホルダーに多様な価値を提供することで、サステナブルな社会づくりと成長をめざします。

価値創造への取り組みテーマ
(マテリアリティ)

当社グループは、ありたい姿を実現するために、事業活動を通じて6つのテーマ(マテリアリティ)に取り組みます。
それぞれのテーマに沿った施策の実行によって、サステナブルな社会の形成に貢献します。

ライフスタイル
多彩なライフスタイルをつくる

住まい⽅・働き⽅・過ごし⽅を融合させた「ライフスタイル創造3.0」を推進し、
⼼⾝ともに活⼒ある⽣活を実現します。

貢献するSDGs

街と暮らし
ウェルビーイングな街と暮らしをつくる

安⼼安全で快適な⽣活インフラの構築、共助コミュニティの創造により、
誰もが幸せを感じられる社会を実現します。

貢献するSDGs

環境
サステナブルな環境をつくる

環境先進企業として、気候変動などの地球規模の課題に取り組み、
脱炭素社会・循環型社会をつくります。

貢献するSDGs

デジタル
デジタル時代の価値をつくる

デジタル技術の活⽤により、ビジネスモデル変⾰に取り組み、
新しい顧客体験価値を創出します。

貢献するSDGs

人財
多様な人財が活きる組織風土をつくる

⼈権を尊重し、多様な⼈財が能⼒を発揮できる組織⾵⼟により、
イノベーションを⽣み出し続けます。

貢献するSDGs

ガバナンス
成長を加速するガバナンスをつくる

あらゆるステークホルダーから信頼されるグループとして、
経営の透明性・公平性を⾼め、企業価値の持続的向上をめざします。

貢献するSDGs

サステナブルな経営の全体像

2030年にめざす姿の実現に向けて、マテリアリティごとに事業機会とリスクを整理し、KPIを定めました。
社会へのアウトプットとインパクトを高め、SDGsのゴールにも貢献します。

マテリアリティ
  • 主な機会
  • 主なリスク
2030年度 目標数値
非財務KPI 財務KPI
ライフスタイル
  • 住まい方・働き方・過ごし方の多様化
  • あらゆる生活シーンの融合
  • 消費者ニーズとのミスマッチ
  • 細分化ニーズ対応に伴う効率性悪化
  • お客さま満足度※190%以上
  • 「ライフスタイル創造3.0」に資する商品・サービス 100件以上
〈参考指標〉

ROE
10%以上

ROA
5%以上

D/Eレシオ
2.0倍以下

営業利益
1,500億円以上

当期純利益※8
750億円以上

街と暮らし
  • コミュニティ形成の重要性増大
  • 防災・減災ニーズの高まり
  • 心身の健康に対する意識の高まり
  • 都市間競争における劣後
  • コミュニティ衰退による街の魅力低下
  • 資産の維持管理不足による価値低下
  • コミュニティ活性化施策 100件以上
  • 建築物の安心安全対策強化※2100%
環境
  • 脱炭素社会・循環型社会への対応ニーズ拡大
  • ESG投資家からの資金調達拡大
  • 気候変動・災害の激甚化
  • 環境規制強化などによるコスト増
  • RE100※3※4 2025年達成
  • 再生可能エネルギー電力利用比率 60%以上
  • CO2排出量(2019年度比)(SBT※5認定) △46.2%
  • 水使用量 前年比低減
  • 廃棄物量(2019年度比) △11%
  • 環境認証取得※6(CASBEE、DBJなど) 100%
  • サステナブル調達(型枠木材) 100%
  • 緑をつなぐプロジェクト(森林保全面積) 3,000ha
  • 事実を通じた環境への取り組み 100件以上
デジタル
  • toC接点活用の重要性増大
  • 提供サービスのスケーラビリティ向上
  • バーチャル充実によるリアルの地位低下
  • 既存事業のディスラプター出現
  • デジタル活用による取り組み件数 100件以上
  • DX投資額(2021年度比)※7 2倍
  • ITパスポート取得率※4 100%
人財
  • 多様な人財の獲得機会増加
  • 多様性によるイノベーション創発
  • 人財獲得市場の競争激化・コスト増
  • 人権問題発生に伴うレピュテーション低下
  • 健康診断受診率 100%
  • 新卒女性採用比率 50%
  • 女性管理職比率(中核人財における多様性の確保) 20%以上
  • 男性育児休暇取得率 100%
  • DE&Iの理解深化(Eラーニング受講率) 100%
  • サプライチェーンの人権配慮(強制労働や児童労働に対するデュー・ディリジェンス実施) 100%
ガバナンス
  • 透明性向上によるステークホルダーとの関係強化
  • ESG投資家からの資金調達拡大
  • 資金調達コストの増大
  • 法令違反による信用低下
  • 株主・投資家エンゲージメント 300件以上
  • 取締役会の実効性向上(第三者評価) 100%
  • コンプライアンス行動基準遵守 100%
  • ※1. 東急こすもす会アンケート
  • ※2. 大型・非住宅建築物の災害時帰宅困難者対応など
  • ※3. 事業活動で消費する電力を、100%再生可能エネルギーで調達することを目標とする国際的なイニシアチブ
  • ※4. 東急不動産
  • ※5. Science Based Targetsの略。科学的根拠に基づく温室効果ガス削減の中長期目標
  • ※6. 非住宅の大型保有物件(延床面積10,000m2以上)を対象。共同事業など一部除く
  • ※7. 2021年度以降新たに開発、導入するアプリケーションやゼロトラストなどのインフラ関連費用
  • ※8. 親会社株主に帰属する当期純利益

社外取締役座談会

当社らしい環境経営とDXを通じた、
中長期的な収益力の向上に期待

多様なバックグラウンドと専門分野をもつ社外取締役5人が、中期経営計画や成長戦略について、
進捗と今後の期待、また感じている課題に関して率直に意見を交わしました。

社外取締役座談会

全社方針|環境経営・DX

スマートシティの実現

“エリアマネジメント×テクノロジー”で日本のトップランナーであり続ける「スマートシティ竹芝」

保存・再生建築への挑戦

歴史的建造物を次世代へつなぐ“最新技術×環境配慮”で生まれ変わった「九段会館テラス」