TFHD GROUP MAGAZINE

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街の多様性を活かしたエリア起点での価値創造

長期持続的な街づくり「広域渋谷圏構想」

8働きがいも経済成長も 9産業と技術革新の基盤をつくろう 10人や国の不平等をなくそう 11住み続けられるまちづくりを 15陸の豊かさも守ろう
2019年10月に竣工した複合施設「渋谷フクラス」の屋上にて
東急不動産株式会社 取締役 常務執行役員 池内 敬

INTERVIEW

魅力あるコンテンツで、成長する企業と人が集まる街に

東急不動産株式会社 取締役 常務執行役員
池内 敬

私たちは渋谷駅を中心とした「広域渋谷圏」において、長期持続的にエリア全体の価値を高める「広域渋谷圏構想」を進めています。「点」から「面」へ、人や場所を介してにぎわいが染み出すように広がり、結びつける。街の多様性を活かしたハードとソフトを融合させた街づくりは、ライフスタイル創造を行ってきた当社グループならではの挑戦です。官民連携でのエリアマネジメントにも取り組み、積極的なエリアの活性化を図っています。

100年に一度といわれる渋谷再開発は佳境を迎えており、昨年は「渋谷ソラスタ」および「渋谷フクラス」が竣工しました。「渋谷フクラス」では、周辺との一体開発により、駅との連絡デッキや地下駐車場、バスターミナルなどを整備。路上荷捌き車両の解消など、渋谷駅前が抱える課題解決に貢献しました。2023年度には「渋谷駅桜丘口地区再開発計画」の竣工も控え、今までにない新しい住まい方・働き方・過ごし方の融合した提案で、街の国際競争力を高め、人や企業を惹きつける魅力ある都市づくりを推進します。

コロナ禍を受けて、新しい生活様式が広がり、人々の価値観やライフスタイルも変容しつつあります。オフィスに対しても、テレワークの普及などで、さまざまな働き方の選択肢が生まれる一方、人とのつながりが希薄になり、コミュニケーション不足におけるデメリットも指摘されています。ビジネスには、コミュニケーションを誘発する場所、アイデアやイノベーションを生み出す場所が欠かせません。帰属意識や組織力の強化を図るためにも、オフィスが果たす役割は大きいでしょう。

しかし、そのあり方は変わっていくと考えます。お客さまのニーズを的確に捉え、フレキシブルに働く場や環境を整えて、これまで以上に付加価値の高い提案を行う必要があります。いろいろな用途の「場所」を提供していきたいと考えています。

また、多様なカルチャーが集まる渋谷は、伝統的なオフィス街にありがちな、いわゆる権威主義的なヒエラルキーとは無縁です。街の自由な魅力に惹きつけられるスタートアップにとっては、変革期の今だからこそ、新しいイノベーションが生まれる可能性を大いに持っています。デジタルトランスフォーメーション(DX)が進めば、センシング技術やD2Cなどの仕組みをもとにしたビジネスが育ち、飛躍的に成長する企業が増えていくに違いありません。彼らを支援することで、渋谷は「成長企業」が育ち、集まる場所になるでしょう。

渋谷の未来を見据え、多様な価値観を持ち合わせる渋谷の魅力を持続的に向上させるために、街の個性をのばすさまざまな施策をこれからも積極的に展開し、エリア全体の価値向上につなげていきます。

D2C:「Direct to Consumer」の略称。自ら企画・生産した商品を消費者に直接販売する仕組みのことをさします

2027年頃の渋谷駅周辺完成イメージ。 駅周辺の回遊性を高め、街の広がりを加速させる渋谷再開発は、これからも続く。

INTERVIEW

渋谷フクラス テナント GMOインターネットグループ

渋谷にオフィスを構え、この街で成長を続けたい

GMOインターネット株式会社 代表取締役会長兼社長・グループ代表
熊谷 正寿 さま

コロナ禍でいち早く在宅勤務を導入した当社は、数カ月経っても業績に影響がなく、一時はオフィスの必要性に疑問を持ちましたが、今ではその役割や意義を見直し、非常に重要だと確信しています。なぜなら、ビジネスが「戦(いくさ)」なら、オフィスは「武器」であり、テレワークもまた「武器」だからです。それぞれのよさを活かした働き方が重要です。当然、対面でのコミュニケーションの場も欠かせません。

扱う商材がすべてデジタルの当社にとって、「象徴」としてのオフィスは、信用面や他社との差別化において重要な役割を持ちます。グループの金融事業を集約して「渋谷フクラス」に第2本社を構えたのも、そうした理由からです。

創業の地、青山のオフィスが手狭になって渋谷へ移転してから、続々とITベンチャーが集まり「ビットバレー」が生まれました。今では渋谷は、人材獲得や企業ブランド向上に大きく寄与する街になりました。入居に際して、東急不動産の皆さんが私たちを家族同様に迎えてくださったことは、感謝の念に堪えません。多様性に満ち、人々に夢を与えるこの街で、これからも東急不動産とともに成長を続けていきたいと思います。

3つの再開発事業

渋谷ソラスタ

旧本社ビルを含む街区を一体で建て替え、渋谷では希少な大規模オフィスビルを開発。緑の力を取り入れた空間とスマートオフィスの提供で、生産性の高いワークスタイルをサポートします。

「渋谷ソラスタ」の名称は、「SOLA(空)+SOLAR(太陽)+STAGE(ステージ)」の造語で、晴れやかな空の下で多彩なワーカーが活躍する舞台となってほしいとの意味を込めています。

2019年3月竣工

事業主体:一般社団法人道玄坂121(東急不動産および地権者で組成した事業会社)
用途:事務所等/延床面積:46,954㎡/建物規模:地上21階 地下1階

エリア価値を高める取り組み

●渋谷で希少な大規模オフィスの創出●環境に配慮した豊かなオフィスづくり●ダイバーシティへの取り組み 過ごし方 住まい方 働き方

高い環境価値

「渋谷ソラスタ」は、生物多様性や温暖化に配慮したオフィスづくりが評価され、複数の環境認証を取得しています。

ABINC CASBEE DBJ Green Building EDO-MIDORI

渋谷フクラス

旧「東急プラザ渋谷」周辺の一体開発による複合施設。新たに生まれ変わった「東急プラザ渋谷」は、大人のビジネスパーソンが楽しめる渋谷を演出。1階に設置されたバスターミナルは、駅前の課題を解決します。

「渋谷フクラス」の名称は、「膨らます」を意味する日本語「膨らす」に由来します。渋谷を訪れるすべての人々の幸福を大きく膨らませていきたいという思いを込めています。

2019年10月竣工

事業主体:道玄坂一丁目駅前地区市街地再開発組合
用途:店舗・事務所等/延床面積:58,970m²/
建物規模:地上18階(建築基準法上は19階) 地下4階

エリア価値を高める取り組み

●渋谷駅周辺の交通機能・回遊性の向上●空港リムジンバス発着場の整備●防災機能の強化と環境への取り組み 過ごし方 住まい方 働き方
渋谷の街を一望できる17階のルーフトップガーデン「SHIBU NIWA」

渋谷駅桜丘口地区再開発計画

渋谷駅南西部の広大な敷地を整備し、「住む・働く・遊ぶ」が揃うエリアを創出。駅からのバリアフリーアクセスを実現し、商業施設やオフィスのほか、マンションを併設し、居住環境の充実を図ります。

2023年度竣工予定

事業主体:渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合
用途:事務所・店舗・住宅等/延床面積:254,830㎡/
建物規模:A街区 地上39階 地下4階、B街区 地上29階 地下2階、C街区 地上4階

エリア価値を高める取り組み

●渋谷駅南西部一帯の導線をつなぐ●グローバル対応の生活支援施設の整備●災害時の街の安心・安全を守る取り組み 過ごし方 住まい方 働き方

INFORMATION

渋谷、青山、表参道、原宿、恵比寿、代官山など、個性豊かな街が集まるエリア一帯を「広域渋谷圏」と定め、東急グループの一員として「エンタテイメントシティSHIBUYA」の実現に取り組んでいます。グループの主要物件が集積し、交通利便性の高さも魅力です。

渋谷の魅力

広域渋谷圏構想

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