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トップメッセージ

魅力あふれる多彩なライフスタイルの創造を通じて、誰もが自分らしく、いきいきと輝ける未来を実現していきます

東急不動産ホールディングスグループは、価値を創造し続ける企業グループとして、事業活動を通じて社会課題を解決し、ステークホルダーとともに、サステナブルな社会と成長をめざしています。当社グループは持株会社である東急不動産ホールディングスのもと、東急不動産、東急コミュニティー、東急リバブル、東急住宅リース、学生情報センターを中心に幅広い多様な事業を展開しています。また、後述の「中期経営計画2030」で掲げる「GXビジネスモデルの確立」を目的に、TFHDエネルギー株式会社を新たに設立するなど、価値創造に向けた体制をさらに強化しています。

当社グループの原点は、1918年に渋沢栄一翁らによって設立された田園都市株式会社にあります。東京の都市化・人口流入が進み、住宅不足の時代に、英国発祥の「田園都市構想」を取り入れ、自然と都市の長所を併せ持つ田園調布を創造しました。以来、私たちは100年以上にわたり、彼らが掲げた高い志を「挑戦するDNA」として継承し、さまざまな社会課題の解決に取り組んできました。

既に進行していたデジタル化の流れがコロナ禍で急激に加速されたように、人々の働き方や生活スタイルなど世の中に大きな変化が起きつつあります。当社グループは、これらを大きなビジネスチャンスと捉え、短期的な変化にとらわれることなく、長期的な視点を持って経営に取り組むために、2021年5月に2030年度を最終年度とする長期ビジョン「GROUP VISION 2030」を発表いたしました。

長期ビジョンで私たちがめざすのは、「魅力あふれる多彩なライフスタイルの創造を通じて、誰もが自分らしく、いきいきと輝ける未来の実現」です。そのために全社方針として「環境経営」「DX」、事業方針として「知的資産の活用」「外部パートナーとの共創」を掲げました。これらを通じて、「株主価値・企業価値の向上」につなげてまいります。

この長期ビジョンにおける後半期の経営計画として、2025年5月に2030年度を最終年度とする「中期経営計画2030」を策定しました。長期ビジョンの強靭化フェーズとして、強固で独自性のある事業ポートフォリオを構築し、プレミアムな価値の創出を目指してまいります。具体的には、「広域渋谷圏戦略の推進」「GXビジネスモデルの確立」「グローカルビジネス※の拡大」の3つを取り組むべき重点テーマに掲げ、さらなる収益拡大をめざしてまいる所存です。

グローカルビジネス:グローバルで起こる事業環境の地殻変動を捉えながら、ローカル(地域)と共創し、インパクトを創造(地域価値の最大化)するビジネス

中期経営計画2030においては、全社方針である「環境経営」「DX」に加え、当社グループ独自の「人的資本経営」を非財務戦略の最重要テーマのひとつに掲げています。
これからも創業の精神である「挑戦するDNA」を継承し、100社超、約3万人のグループ従業員がいきいきと輝ける環境づくり、そして、心理的安全性が担保され個性が発揮できる「クリエイティブなカルチャーづくり」を推進し、絶え間ない価値創造を通じて、みなさまの期待に応え続けてまいります。

2025年5月

代表取締役社長

西川弘典